はなまるうどんのキャンペーンがちょっとした話題になっている。
そのキャンペーン内容はというと、他のショップの期限切れクーポンを持ってくれば、
うどんの価格を50円値引きするというもの。
「期限切れクーポン 大復活祭」キャンペーン!
「はなまるうどん」297店にて、合計で300円(税込)以上をご注文のお客様で
「使用期限切れクーポン」を持参された方には、会計時に50円お値引きします。
2012年4月2日(月)から5月6日(日)まで。
これ、本当は「ただの50円引きセール」なんですよね。
ところが、「期限切れクーポンを使って」という条件をつけたことで、
一回り大きい効果を得られるキャンペーンにした…と。
素晴らしい。
このキャンペーンの狙いは、このキャンペーンを知った人に、
「あ、今、サイフの中にマックの期限切れクーポンがある!」
「joyfulのドリンクバーの割引券があったような」
なんて行動を取らせること。
そしたら勝負あり、お店の勝ちです。
あとは、その人が「お昼、何食べようっかな~」って思った時に、
ポン!とはなまるうどんの事がひらめくでしょう。
「ちょうど期限切れのクーポンがあるから、はなまるうどんに行こう」・・・と。
キャンペーンの基本は、
「お客さんに来店してもらう為(買ってもらう為)のきっかけ作り」です。
もちろん、「期限切れクーポン」としたことで、
ターゲットを絞り込んだ特別感やお得感の演出などの工夫はされているのですが、
お店側からすれば、実際にお店に持ってくるクーポンは
別に期限切れクーポンじゃなくてもいいんです。
自分で作った偽者のクーポンだろうが、ただの石ころだろうが…
ただ、はなまるうどんに来てもらうきっかけを作りたいだけ。
もう今は「セール」なんて当たり前すぎて、反応が鈍くなってます。
特にネットショップなんか、どこも日常茶飯でセールやってるもんだから、
「お!セールやってるのか!」なんて思わなくなった。
セールの文字を見てもスルーしてしまう。
だから、ターゲットを絞って「特別感」を演出したセールが必要になってきました。
「みんな」ではなく、「あなた」だから安くできるという演出を。
「映画館のレディースデー」なんかも一緒。
「あなたが女性だから、今日は映画が1000円なんですよ」という
特別な演出をして、映画館に行くきっかけを作ってます。
ネットショップでも同じ。
「レビューを書いて送料無料」は、レビューを書くあなただからという特別感。
「4時間限定セール」は、ちょうどその時間に見たあなただからという特別感。
あなたのネットショップのキャンペーンも、
ただの「値引きセール」で終わらせては、もったいないですよ。